大阪モダニズム

みなさんは大阪と聞いてどんな街をイメージするでしょうか?多くの人は道頓堀や新世界など、いかにも「ザ・大阪!!!」というごちゃごちゃしていてコテコテな街をイメージすると思いますが、このブログでは、そんなステレオタイプな大阪のイメージを裏切っていく記事を書いていきたいと思っています。
そこで今回紹介するのは、大阪のほぼ真ん中に位置し、歴史的中心市街地であり、職・住・遊が調和する魅力があふれるまちで、戦前の大大阪時代のレトロ建築群が戦火を免れて数多く残っている船場地区を紹介します。
まずは、この動画をご覧ください。

この動画は、船場地区でも北浜三休橋筋周辺の紹介で、出てくるレトロ建築のいくつかを紹介すると、
大阪市中央公会堂(通称:中之島公会堂)
1911年、株式仲買人である岩本栄之助が公会堂建設費として当時の100万円を寄付したことにより建設計画が始まった公会堂で、懸賞付き建築設計競技により岡田信一郎案が1位となり、岡田の原案に基づいて、辰野金吾・片岡安が実施設計を行ないました。建物は鉄骨煉瓦造地上3階・地下1階建てで、意匠はネオ・ルネッサンス様式を基調としつつ、バロック的な壮大さを持ち、細部にはセセッションを取り入れており、アーチ状の屋根と、松岡壽によって天地開闢が描かれた特別室の天井画・壁画が特徴となっています。アルベルト・アインシュタインを始め、ヘレン・ケラーやガガーリンなどの歴史的人物の講演も行われた日本有数の公会堂建築であり、外観、内装ともに意匠の完成度が高く、日本の近代建築史上重要なものとして2002年、国の重要文化財に指定されました。
オペラドメーヌ高麗橋
東京駅や日本銀行本店、大阪中央公会堂など多くの歴史的建造物を全国各地に設計した辰野金吾が設計した煉瓦造の1912年の(旧)大阪教育生命保険ビルの社屋を、2008年11月より結婚式場として使用しています。赤煉瓦と白い石のボーダー外観が特徴的で、重厚な飾り石の意匠、金属板の勾配屋根の明かり窓、レンガの赤と銅板の緑青など、明治時代後期の風格ある外観を残しています。
日本基督教団浪花教会
1877年創立のプロテスタントの教会で、現在の教会堂は、アメリカ人建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計指導で、竹中工務店の設計・施工により建設されました。ゴシックスタイルの建物で、外観の特徴でもある大きなアーチ窓のステンドグラスが印象的で、
当時の姿のまま使い続けられており、パイプオルガンの清らかな音色が響き渡ります。
綿業会館
東洋紡績専務取締役・岡常夫の遺族から贈られた100万円と関係業界からの寄付50万円、合わせて150万円(現在の75億円に相当)を基に、1931年12月日本綿業倶楽部の施設として建設され、設計は渡辺節らによりなされ、外観はアメリカのオフィスビル風ですが、クラブ建築らしく内部は充実しており、室毎に異なるスタイルで装飾されています。ジャコビアン様式(イギリスの初期ルネサンス風)と言われる2階談話室は全室中最も豪華な部屋で、映画やドラマの撮影などにもよく使われています。近代の日本を代表する施設として国際会議の場として数多く利用され、1932年3月には 第2代リットン伯爵リットン卿を団長とする国際連盟日華紛争調査委員会メンバー(リットン調査団)が来館するなど、戦前の日本外交の舞台にもなっています。
このほかにも船場地区には、大阪が「大大阪」と呼ばれていた大正後期から昭和初期にかけて次々に建てられたレトロ建築が残っていて、一味違う大阪の街歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか?
大阪ではこうしたレトロ建築や、新しい建築を見て回る生きた建築ミュージアム フェスティバル大阪(通称:イケフェス大阪)が、毎年秋の週末に行われていて、今年は、2021年10月30日~31日に開催予定です。普段は公開されていない大阪の魅力的な建築を含む様々な建築が一斉に無料公開される日本最大級の建築イベントです。
このイケフェス大阪に参加したユーチューバーさんがいるので、最後に紹介します。

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