せんべろ

「せんべろ」という言葉をご存知でしょうか?一般には作家の中島らもと編集者の小堀純が、共著の著書『せんべろ探偵が行く』で使い始めたのが最初と言われていて、1000円でべろべろに酔えるという価格帯の酒場の俗称です。実際には1000円でちょっと気の利いたおつまみとお酒2杯~3杯飲めるという意味合いが強く、『せんべろ探偵が行く』でもそういった酒場が多く紹介されています。該当する店は、低価格で酒やおつまみ等を提供するという性質上、居酒屋や立ち飲み、角打ちなどが多く、そういった店を「せんべろ酒場」と呼ぶこともあります。
せんべろには独特の文化があり、それらを表す「せんべろ用語」も存在し、たとえば、「角打ち」とは「かくうち」と読み、街なかの酒屋さんに併設された立ち飲みコーナーで飲むことです。酒屋では古来、持ち帰りの量り売りがありましたが、家まで我慢できず、すぐに飲みたい呑兵衛のため、店内で計量用の四角い升で提供していました。「角打ち」という言葉の由来は、四角い升の角に口を付けて飲む姿だとされています。10年ぶりに改訂した2018年1月発売の国語辞典『広辞苑 第七版』(岩波書店)では、角打ちが「酒屋で買った酒を店内で飲むこと」を意味することと、初めて掲載されました。ほかにも、「ダーク・スタイル」と呼ばれる飲み方があり、混雑時にお客がカウンターに対して斜に構えた半身の姿勢を取り、詰めて飲食する立ち飲みのことです。1950年代から1970年代にかけ活躍した男性コーラス・グループ「ダークダックス」のように、1本のスタンド・マイクに複数の歌手が斜めから肩を入れて、横一列に並び歌う姿と似ていることが由来であり、大阪発祥の言葉です。お店が混み始めると、従業員から「ダークで」と言われます。
「せんべろnet」という、せんべろ新着投稿サイトもありますが、東京都内の情報が中心で、安うまの聖地として名高い大阪の情報は少なく、大阪の情報なら「大阪せんべろ探検隊」というメールマガジンのまとめサイトがオススメです。
ちなみに、「東京せんべろ探検隊」の掲載数が15件に対して、「大阪せんべろ探検隊」の掲載数は106件と圧倒的です。ただ、最新記事が2016年03月15日から更新されていないので、情報としてはちょっと古いかもしれません。また、最近、大量のユーチューバーが押しかけている西成・釜ヶ崎界隈の情報がないので、個人的には物足りなさがあります。
そんな大阪の「せんべろ」の名店を何軒かご紹介します。
「酒処 つかさ」
大阪キタの立ち飲み屋『わすれな草』や梅田屈指の行列店『酒場やまと』を展開するわすれな草グループが天王寺エリアに初出店したお店で、お昼から気軽に普段使いできるコスパに優れた「大衆居酒屋」です。お酒はオール390円! お造り、焼き鳥、串カツ、おでんなど約70〜80種類が揃います。
しかし、ここの目玉は高級魚のクエをなんと480円でいただけることで、しかも色んな種類があって、一人一品または1グループ2品まで、という制限付きですが、オール480円均一でいただけます。

「餃子の酒場マイケル」
天下茶屋駅近くの餃子酒場で、大衆酒場っぽい雰囲気で店内はカウンター席メインで奥には半個室が完備されていて活気があるお店です。開店14時から19時迄のハッピーアワーはマイケルの焼餃子が半額が、280円→140円。また、ドン安ハイボールというハイボールがあり、なぜドン安かというと、1杯目300円、2杯目200円、3杯目以降ずっと100円と、ドンドン飲むほど安くなります。

「日本橋 三ちゃん」
なんば・日本橋駅から徒歩4分の裏難波にある1965年開業の居酒屋で、絶品ホルモン焼きに舌鼓が打てます。安い!旨い!早い!の三拍子そろっていて、飲み物も、生ビールとハイボールは生ビール何杯でも180円です。

「三百円 このみ」
JR京橋駅徒歩1分の好立地にあって、一部のドリンクを除きほとんどのメニューがお手頃な300円均一価格の、気軽にふらりと立ち寄りたくなる居酒屋です。鉄板料理を中心としたフードメニューは、ひと手間加えられていたりボリューム感があったりと、どれもこだわりが光る一品ばかりですが、ここには1000円酒セットがあり、「せんべろ」にはもってこいです。

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