初めての海外旅行(パート1)

このブログで生まれて初めての海外旅行で、ヒマラヤが見たくてネパールに行こうとしていたのがお流れになってしまった話をしましたが、ヒマラヤを見たい気持ちは収まらず、南がだめなら北から見ようと思ってチベットへ行くことにしました。ただ、チベット、とくにチベット自治区に正規ルートで行こうと思うと、いろいろクリアしないといけない問題があります。いまはちょっとコロナ問題で海外旅行はできませんが、中国旅行では基本的に15日以内の旅行であればビザが不要です。しかし、チベット自治区の場合には中国大使館・領事館発行のビザが必要になってきます。その上に、自治区に入ろうと思ったらチベット自治区旅游局が発行する入境許可証というものも必要です。時間に余裕のあるバックパッカーなどは、ローカルの闇バスなどを使って身を隠しながら無許可で自治区に行く人もいますが、当時の私はモーレツサラリーマンでそんな余裕はありませんでした。入境許可証申請にはパスポートのコピーのほかに航空座席、ホテルの手配と共にガイドの手配も必要です。チベット自治区では外国人観光客にはガイドの同行が義務付けられています。これはつまり行動の制限を意味します。勝手な行動ができないようにガイドに監視されるわけです。チベットは色々と問題を抱えている地域で、中国政府は外国人観光客と地元のチベット人の接触を避けたがっていることが理由です。そのうえ私は、ギャンツェという外国人未開放地区にも行く予定だったので、現地の公安局が発行する外国人旅行者証も必要でした。さらに、インドやミャンマーとの国境付近に行こうと思うと、人民解放軍チベット軍区、あるいは、その上の成都軍区の許可も必要です。当時、私は仕事で忙しすぎて自分で手続きをしている時間がなかったので、社員旅行の幹事をしていた関係で付き合いのあった旅行会社の営業マンに代行をお願いしました。今回は、そんな行く前からいろいろあっ私の初めての海外旅行の思い出について何回かに分けてお話ししようと思います。
旅行前日は、深夜の0時まで仕事をしていました。ちょうど、東京の調布市の道路設計の仕事が山場を迎えていたころで、同僚は今日も徹夜は間違いないという状況でした。出発は朝5時の始発電車です。まずは羽田空港まで行って、それから関西空港に行き、そこから上海に飛びます。川崎に住んでいたので、上海までなら成田空港を使った方が便利という声もありましたが、私は心情的に成田空港が好きになれず、使いたくはありませんでした。また、建築の設計をしていたので、国際舞台に衝撃を与えたパリのポンピドゥー・センターを設計したレンゾ・ピアノがコンペで選ばれて設計した関西国際空港旅客ターミナルビルを見たかったというのも大きな理由です。
関西空港行きの飛行機に乗り込むと、連日の睡眠不足と、待ち時間にけっこうビールを飲んでしまったので、機内では熟睡してしまい、いつの間にか関西空港へ着陸していました。初めての関西空港でしたが、当初の思いとは裏腹に、睡魔と初めての国際線のチェックインがあって緊張していたこともあって、じっくり旅客ターミナルビルを見て回る余裕はありませんでした。

出国手続きを慣れない手つきで終わるとロビーでまたしてもビールを飲んでしまい、目の前に同じ上海行のJAL113に搭乗するであろう3人連の女の子が座ってきたものの、「中国のどちらまで行かれるんですか?」と声をかける間もなく機内に搭乗し、上海へと向かうことになりました。

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