インドの山(パート2)

最初の登山から1か月半ほどたったころ、町から見える5000mの山が雪化粧をしていたので間近で見たくなり、もう一度山に登ろうと思って、CAD教室の生徒からもらったリンゴとバナナを肩掛け袋に入れ、ゲストハウスを出発しました。当面の難関はマクロードのバスターミナルからダラムコートまでの上り坂ですが、この日はなんとなく途中の茶店でブレイクせず、ノンストップで頂上まで上がることを心に誓っていました。
ダラムコートまでの坂道では野生のサルが多く、バナナを持っているので彼らを避け、瞑想センターの脇も静かに通り過ぎました。ダラムコートから上は、最初に山にチャレンジしたときの失敗から学んでいるので道を間違えることなく、曲がりくねって階段状になっている道を登りながら自分の体調と相談して、ノンストップで登り切れるかどうか確認しました。道が一部崩壊しているところも難なく通過し、前回たどり着いた中間地点の茶店まで来ました。ここで一服と言いたいところだったんですが、「ノンストップ」と言う事にこだわっていて、茶店の店員に「飲んでいかないのか?」と聞かれましたが無視して先へ進みました。しかし、茶店を通り過ぎてから、次第に足が重たくなってきて、「ちょっとブレイク!!!」と何度も思ったことか・・・心と身体が相反する瞬間とはこのことなのか、ついに体がついてこなくなってここで小休止。ノンストップの意志はここで潰えました。後からやってきたチベット人のおばさんたちに抜かれ、見上げると頂上はまだまだ上です。
その後も休憩しながらもようやく頂上にたどり着くと、絶景が目の前に広がっていました。晴れていればヒマラヤ山脈のダウラダール山系が見られます。頂上では、チベット仏教の僧衣を着た若い僧侶たちが短い自由時間を惜しんでボールで遊んでいたり、牛や羊が放牧されていたりしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岩の一つに腰を落ちつけて生徒にもらったりんごをかじっていると、何頭かの牛が近寄ってきました。最初は食べ終わったりんごの芯の部分をやっていたのですが、そのむしゃむしゃ食べる様子がかわいらしかったのでついでにバナナを剥いてやったりして遊んでやることにしました。山の頂上の牧草だけではお腹いっぱい食べられないんでしょう。奈良の鹿のように私の周りにやってきては花をクンクンさせながらバナナをを漁っていました。しかし、私の袋に入っている果物も数が知れています。あっという間になくなってしまいました。かわいそうなのは餌を食い損ねた後からやってきた牛たちです。その後、1時間くらい、山の写真を撮ったり、牛と戯れたりしながら下山することにしました。
当時はその頂上の名前を知らなかったのですが、後でネットで調べてみると、トリウンドというダラムサラに来たら行くべきという評価の高いハイキングスポットでした。トリウンドに行こうと思えば、今ではダラムサラ(標高1,700m)からスタートポイント(標高2,100m)までタクシーで行くことができるみたいです。料金は400ルピー(約800円)。ちなみに、私が行った20年前は1ルピー=3円でした。
標高2875mのトリウンドの丘では、私が行ったころには無かったんですが、700ルピーでテントを借りて宿泊できるみたいです。しかも予約をすればロッジで宿泊も。また、本格的なトレッキングをするなら、トリウンドからはさらに氷河(Laka Glacier)や洞窟(Lahes Cave)、インドラール峠(Indrahar pass, 4342m)も行くことができます。行きたい気持ちは山々だったのですが、日帰りでは行けません。機会があればまた行ってみたいです。

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